アルファ米が体に悪いって本当?その真相や安全性について徹底調査!

防災

近頃では、日本各地で毎年のように大規模災害が起こるようになってきましたね。緊急時に備えて、非常食の準備をしている人も増えてきています。

ところで、保存食として身近になりつつある「アルファ米」のことを知っていますか?水やお湯を入れるだけで食べられるご飯になる便利な食品ですが、「アルファ米=体に悪い」というイメージがある人もいるようです。

この記事では、アルファ米の安全性や、体に悪いと言われる理由について調査したことをまとめました。

ぜひ読んで、非常食の準備に役立ててくださいね。

はじめに「アルファ米」と「アルファ化米」の違いについて

「アルファ米」と似た言葉で、「アルファ化米」というものがあります。実は「アルファ化米」の方が一般的な名称で、「アルファ米」は、「アルファ化米」を開発した尾西食品というメーカーが商標登録をしている製品名なのです。

この記事では、一般的な「アルファ化米」について書いています。

アルファ化米が体に悪いと言われる理由

集団食中毒が起きた事例があるため

アルファ化米が体に悪いと言われている大きな理由として、過去にアルファ化米を食べて集団食中毒が起きたことが挙げられます。

2017年にとある都立高校で行われた防災訓練で、参加した生徒350人のうち112人に腹痛や下痢などの症状が現れました。

発症者の便とわかめの検体からウエルシュ菌が検出されたため、夕食に出されたアルファ化米と乾燥わかめが食中毒の原因と推測されました。

しかし、ウエルシュ菌は自然界に幅広く存在するうえ、発症には多量の菌が必要であることから、結果としてアルファ化米が食中毒の原因だとは言い切れないと結論付けられました。

また、アルファ化米と乾燥わかめにウエルシュ菌が繁殖していたか、調理過程で混入したのかも特定されていません。

の件以外には食中毒が起きた事例はなく、アルファ化米に食中毒のリスクがあるとは言いきれません。

防腐剤が入っていると思われているため

アルファ化米は長期保存でき、かつ、水やお湯を注ぐだけで食べられることから、インスタント食品のように体に悪い影響をおよぼすのでは?と心配する声があります。

しかしこれは誤解です。

そもそもアルファ化米というのは、一度炊いたお米を乾燥させることで、微生物が繁殖できないように作られています。

防腐剤などの食品添加物を入れる必要はなく、原材料はお米と水だけです。

防腐剤は発疹や皮膚の炎症などの症状を引き起こす恐れがありますが、アルファ化米には防腐剤が使われていないので、その心配もありません。

ただし注意すべき点があります。アルファ化米は未開封であれば傷みにくい食品ですが、一度開封すると、食中毒の危険性が高まります。保存上の注意点として、

・直射日光、高温多湿を避けて常温で保存する
・袋に穴が開かないよう注意して保存する
・一度開封したアルファ化米は必ず食べきり、再度保存しない

以上の3点が挙げられます。食べる前にも、袋に穴があいていないか確認しましょう。

まとめ

アルファ化米には、体に悪いとされる防腐剤などの食品添加物は入っていません。

それなのに長期保存できる理由は、乾燥させることで微生物が繁殖できないように作られているからです。アルファ化米は体にやさしく、安心して食べられる食品です。

ただし、食べ残したものを再度保存したり、袋に穴が空くなど保存状態が悪かったりすると、食中毒が発生する可能性があるので注意しましょう。食べる前にも状態を必ず確認してくださいね。

アルファ化米を非常食として安全に食べられるよう備え、防災意識を高めておきましょう。

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