近年、日本では毎年のように大きな災害がどこかで起こるようになってきました。災害に備えて、非常食を準備する人も増えてきていると思います。
ところで、「アルファ米」という言葉を知っていますか?「アルファ米」とは、水やお湯を注ぐだけで食べられるご飯のことで、非常食のトレンドとして注目されています。しかし、炊き立てのご飯が好きな日本人にとって、非常食用の「アルファ米」はまずいのでは?と心配する声もあるようです。
この記事では、アルファ米は本当にまずいのか?ということや、おいしく食べるための方法についてお伝えします。
はじめに「アルファ米」と「アルファ化米」の違いについて
「アルファ米」と似た言葉で、「アルファ化米」といわれているものがあります。実は「アルファ化米」の方が一般的な名称で、「アルファ米」は、「アルファ化米」を開発した尾西食品というメーカーが商標登録をしている製品名なのです。
この記事では、一般的な「アルファ化米」について書いています。
アルファ化米は本当にまずいの?
アルファ化米がまずいのか?ということについて、ぼそぼそとした食感や水っぽさ、独特のにおいなどを感じて、まずいと思ったことがある人は実際にいるようです。
そこで、私自身もお湯で作って食べてみました。あくまでも個人的な感想ですが、炊飯器で炊いた通常のご飯と比べて、さほど変わらないように感じました。あまりグルメな方ではない私からすると、何も言われずに食卓に出されたら、おそらく気づかないと思います。
確かに、ひと昔前のアルファ化米は、お世辞にもおいしいとは言えないものも多かったようです。しかし、技術の進歩や企業努力によって、アルファ化米がおいしく進化していることは間違いありません。
アルファ化米をおいしく食べるための方法3選
お湯で作る
アルファ化米は、お湯または水を注ぐことで食べられるようになりますが、お湯で作った方が圧倒的においしく食べられます。
その理由は、食品の温度が味を左右する大きな要因となるからです。水で作ったものは、冷やご飯を食べているイメージに近くなります。
災害時はお湯を沸かせない状態になることも考えられますが、使い捨てカイロなどで温めるなどの工夫をするとよいでしょう。
自分でアレンジする
白いご飯は、お米自体の味がどうしても目立ってしまいます。ですので、自分の好みに合うようにアレンジするのがおすすめです。
例えば、お気に入りのふりかけをかけると、おいしく食べられます。特にわかめご飯やゆかりご飯は、老若男女で食べられます。ふりかけは軽量でかさばらないため、ぜひ非常食として準備しておくとよいでしょう。
また、非常時のアレンジとして、果物の入っていない野菜ジュースで戻し、ポテトチップスなど塩味のお菓子を割って入れると、リゾットのような味になります。
味付きのものを選ぶ
最近のアルファ化米は、チャーハン、ピラフ、五目ごはん、ドライカレー、さらにはナシゴレンなど色々な種類が販売されています。
普段でもあまり作らないようなラインナップに少し驚いたほどです。ご飯自体の味が目立ちにくいのはもちろんですが、食事が唯一の楽しみにもなりえる災害時でも、飽きずに食べられます。
まとめ
非常食というと、「緊急時にだけ食べるあまり美味しくない食べ物」というイメージを持たれがちです。
しかし、アルファ化米は、技術の進歩や企業努力によって進化していることは間違いありません。
アルファ化米をよりおいしく食べる工夫として、ふりかけなどでアレンジしたり、はじめから味付きのものを選んだりするとよいでしょう。近頃はチャーハン、ピラフなどバラエティ豊かな味の商品がたくさん販売されています。
この記事を読んだら、ぜひ最新のアルファ化米を試してみてください。お気に入りの食べ方を見つけて、災害時のために備えておきましょう。
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