私たちが住む日本は、他国から比べても地震や台風など自然災害の多い国です。
災害はいつ発生するかわかりませんし、規模もその災害によって異なるので、避難場所を調べたり非常用グッズを購入したり、常に災害発生に備えておく必要があります。
ですが、災害発生に人は避難すればよいですが、家屋は避難できないので、自然災害の被害を受けることが避けられません。
被害の軽いものでものでは、飛来物で窓ガラスが割れたり壁に穴が空いたり、雨樋も壊れてしまうかもしれません。
被害を受けたら修理しなくてはなりませんが、もちろん修理には費用がかかります。
被害の規模によっては高額な修理代金となってしましますが、自然災害被害の備えの一つとして保険に加入することが考えられます。
その中でも「火災保険」は、自然災害で受けた被害の修繕に役立つことをご存知でしたでしょうか?
屋根は常に危険な状態にさらされています
普段の生活ではあまり見ることのない屋根ですが、実は屋根は自然災害による被害を受けているケースが多くあります。
屋根が被害が受ける主な原因は『強風・台風などの風』です。そして、最も被害を受けやすい屋根のタイプは瓦屋根です。
屋根瓦の主な被害状況
主にどのような被害があるかというと、
・症状1:ずれ
・症状2:割れ
・症状3:漆喰の破損
・症状4:飛来物による割れ、欠け、ずれ
・症状5:瓦を押さえている釘の浮き
といったようなものです。
この中でも【症状1:瓦ずれ】は、発生しているのに関わらず意外と気づいていない、ということが多くあります。
瓦は適切に並ぶことで本来の機能を最大限に発揮することが出来るのですが、強風や台風などによって、瓦がずれたり、ずれたりすることがあり、その結果、瓦は本来の機能を失ってしまいます。
なお、あまりご存じない方も多いのですが、【風による家屋の被害】は、実は「火災保険の補償の範囲」になります。
まずは、ご自宅の屋根が風の被害を受けていないか、確認をお勧めします。
確認はご自身がハシゴで登るなどは危険なので、絶対にしてはいけません。
建築士の資格をもった方か、職人さん、または我々「自然災害調査士」が屋根の調査が能です。
火災保険は自然災害の被害で補償されます
いつ発生するかわからない災害への備えとして、一戸建てにお住まいなら火災保険への加入は必須です。
ですが、火災保険という名称のせいで、火災のみで補償される保険だと思っていませんか?
知らずに自費で修理しては、保険金の払い損になってしまいますので、まずは補償の内容を確認しましょう。
火災保険の補償内容を確認しましょう
火災保険は火災だけではなく、落雷や風災など自然災害にも補償される素晴らしい保険なのです。
日本は地震、台風、洪水など自然災害が多い国ですので、その日本に適した保険といえるでしょう。
保険会社によって補償される内容が異なる場合がございますので、知らなかったという方はまずは、ご加入中の保険内容を、保険証券やWEBサイトなどで必ず確認しましょう。
<主な補償内容>
・火災、落雷、破裂・爆発
・風災・雹災・雪災
・建物外部からの物体の落下・衝突等
・盗難による盗取・破損・汚損
・水災 など
地震による火災や津波の被害は、火災保険では補償外の可能性があります。火災保険と地震保険は別物ですので注意しましょう。
また、自然災害の被害に遭った際、加入している保険で補償されていないと保険金で家屋が修理できません。
被害が大きければ、自費での修理は困難になる可能性もありますので、早めの確認をお勧めします。
中にはご自身で補償内容を選べる火災保険などあり、ご自身の状況に合った内容を選ぶことも可能です。
わからない場合は、町の保険代理店やファイナンシャルプランナーなどに相談するといいでしょう。
経年劣化?自然災害被害?火災保険が使えるかの判断は素人には難しい?
ですが、自動車保険はカーディラーなどに、生命保険は医者に診断してもらい、専門家による主張ができますが、火災保険は契約者ご自身が判断し申請しなくてはなりません。
屋根などに登り被害箇所を把握し、修理費用の見積りを作成し、保険会社に申請しなくては保険金はおりません。
申請するには家屋に対する専門的な知識が必要となるので信頼できる工務店や、火災保険修理の専門の業社へ依頼するの一つの手段です。
ですが、火災保険修理の専門業社を語った詐欺が過去に報告されていますので、業社選びは慎重に行いましょう。
当協会でも自然災害による被害の調査が可能です。
調査は、当協会で「自然災害調査士」の資格を取得した協会員が行います。
自然災害や家屋についての専門知識を持った調査士ですので、安心してご依頼ください。
火災保険修理トラブル・詐欺にお気をつけください
6月になると梅雨入りした地域が多くなります。
梅雨の時期は、集中豪雨などによる洪水や土砂災害の被害も増加するので、気象情報に注意が必要です。
また、雨が多くなるこの時期に雨樋から雨水がもれたり、天井などが雨漏りしてから、家屋が壊れていることに気づき、工務店などに修理をお願いする方もいらっしゃると思います。
その際、気をつけなくてはならないのが、「火災保険修理トラブル」や「保険金トラブル」です。
火災保険修理・保険金トラブルに気をつけましょう
「前払いで代金を支払ったのにいつまでも工事が開始されない」、「高額な代金を請求された」「不要な工事を勝手に行い、その代金も請求された」などのトラブルが多く発生しています。
ほとんど方がご存じないのですが、火災保険は自然災害(風害、雪害、雷など)の被害で申請することが可能です。
それを逆手にとり、「嘘の理由で申請する」「キャンセルしようとしたら高額な違約金を請求された」など保険金を騙し取る詐欺が発生しています。一方、明らかに火災保険対象の被害なのに、保険金を申請しても不払いする保険会社もあり、注意が必要です。
修繕を依頼する際にはこのような業社には気をつけましょう
特に訪問営業にはお気をつけください。
・保険金の申請は契約者ご自身で行います。代理で申請するという業社。
・老朽化では保険は申請できないのに、嘘の理由で申請しようと言い出した。
・工事内容がはっきりしない上に、契約書を一切かわさない。
ですが、詐欺ばかりの業社だけではありません。
保険金の請求から修繕まで、サポートしてくれる業社に依頼すれば、きちんと保険金で修理可能です。
まずは、トラブルに遭わないようご自身で情報を集めましょう。
もしトラブルに逢った場合は、国民生活センターなどにご相談ください。
→修理トラブルから便乗商法まで あなたも無関係ではない!自然災害の消費者トラブル政府インタネットテレビ(外部リンク)
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