自然災害の種類と家屋の被害の受け方【雨樋・サイディング編】

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家屋の知識

 強風や大雨、大地震など自然災害の種類によって、家屋の被害の受ける場所、被害の状況も異なります。今回の記事では、災害の種類別に、家屋がどのような被害を受けるのか説明しますので、ご自身のお家のチェックにご利用ください。早めに被害箇所を発見し修繕することで、被害の拡大も防ぎ、修繕費用も安くすみますし、なにより普段の生活を守ることにも繋がります。まずは、台風や地震の後は、壁や窓など外観で見える場所だけでも、家屋に被害がないかチェックしましょう。

雨樋いの役割と自然災害の被害

 屋根の下についている雨とい。実はまっすぐなように見えて、勾配がついています。そもそも雨樋の役割とは、『屋根から流れてきた雨水を集めて、排水管に流す』 ことで、家屋周辺が水浸しにならないようにする大切な役割を持っています。また、雨樋の標準的な勾配として用いられている設計上の数値は「1/300」です。

雨といの勾配と被害の見分け方

 例えば、8mの雨といの場合ですと、高さの差が24mmになるように勾配を付けないといけない、ということになります。目視ではなかなか判断つきにくいくらいのわずかな勾配です。ただし実際、施工ではここまで厳密になされてないこともあります。現場の判断で設計値より大きめの勾配をつけるケースもあります。大きく勾配がついていても、雨樋自体がまっすぐであった場合は、自然災害によるものではありませんので、注意が必要です。

日常生活で雨樋はそれほど注意しませんが、雨樋も自然災害による被害を受ける可能性が高いので、雨の日には雨樋の集水器以外から、雨が漏れ出しているようでしたら修理の必要がある可能性が高いです。また、お庭に樹木などがある場合は、枯葉などが詰まって正しく雨水が流れない可能性もありますので、雨といの中も見る必要があります。

雨風による雨樋の被害

 雨樋は台風、突風、竜巻などにより、雨樋本体の変形、割れ、欠け、部品が飛散するといった被害が起こります。雨樋を抑えている金具も同様に被害を受けた場合、変形、垂れ下がる、揺れるといった被害が発生します。非常に強い強風による被害では金具ごと飛ばされてしまうこともあります。集水器及び、竪樋は風による風圧によって、ずれ、破損、飛散といった被害が起こります。

水による雨樋の被害

 大量の雨により雨樋の想定許容量を超えた場合、雨樋が雨の重みで変形してしまい、変形部分から雨が漏ってしまうといった被害へとつながることがあります。

雪による雨樋の被害

 大量の雪の荷重による雨樋、金具の変形、割れ、ひび、飛散、破損するとったい被害が生じます。

地震による雨樋の被害

 大きな地震の発生により、集水器周りの変形、ずれ、割れなどが発生する場合があります。破片などが落下する可能性もありますので、大地震の直後は注意してください。

台風によるサイディング被害

 住宅の壁材に頻繁に使用されるようになったサイディングについての話です。 サイディングとは下の写真のような壁材のことです。 部材として、主に『窯業系サイディング』と言われる部材が多く用いられます。 いわゆる『焼き物』です。

 サイディングですが、水を吸収しやすい特徴を持っています。 材料表面は塗膜で保護をしておりますが、カットしたり、塗膜が剥がれたりすると、 水を吸収し、反り返ってしまいます。 このような劣化が起こったところに風圧を受けると、 サイディングは『割れ』『欠損』『釘抜け』などの症状を引き起こします。

 この下の写真は、サイディングが台風により剥がれ落ちた例です。 9月,10月に台風は頻発しています。 ご自宅の壁材がサイディングであり、劣化が進んでいる場合は 注意が必要です。

積雪によるサイディングの被害

 一般的に瓦は豪雪地帯に向かないため、豪雪地帯ではほとんど使われません。ですが、まれに瓦を使った家屋も存在し、その場合は大雪による想定外の積雪により、その雪の重みによって瓦が割れるという被害が生じることがあります。

凍結によるサイディングの被害

 凍結による被害として代表的なものは、『凍て割れ』と呼ばれるものです。瓦は通常、表面に釉久留里を塗ることで水などからの被害を受けないようにしています。そのため釉薬瓦と表現されますが、凍て割れはこの釉薬が塗られていない部分から瓦が水分を吸い込み起こると言われています。

 寒暖差の激しい地域では、室内の温度を上げる家庭が多いため、室内と外との温度差が開き、この温度差より結露が生じます。その結果、釉薬の塗られていない部分に結露した水が吸い込まれていき、気温の低下によりその吸い込まれた水が氷へと凝固します。一方、晴れた日には氷が水へと融解します。このように瓦に吸い込まれた水が状態変化を繰り返すことで生じる被害が凍て割れです。

すが漏れによるサイディングの被害

 雪による家屋被害として、寒冷地などで代表的なもののひとつとして、『すが漏り』による被害があります。家屋に雪が降り、屋根に雪が積もります。積もった雪が外気によって冷やされて凍ります。一方室内では暖房等の使用により、室内の温度が上昇します。

 室内温が上昇することでその熱は室内の内側から屋根へと伝わり、屋根の上で生じた氷が溶けます。ですが、軒先の氷はその場所的な理由から氷が溶けずに、通常軒下へ流れるべき水が軒先の氷にぶつかることで行き場を失い、その水が防水剤であるルーフィングの下から上に向かって入り込み、屋根の内部へと水が侵入し、雨漏りとなる現象がすが漏りです。

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