とるべき行動に必要な情報とは?防災気象情報を詳しく解説します

とるべき行動に必要な情報とは?防災気象情報を詳しく解説します防災

近年の情報通信技術の発展により、携帯電話やスマートフォンパソコンなどを使って、1人1人が必要な、「防災気象情報」を手軽に入手できる環境が整ってきています。

災害に対する備えや、そのための情報を独自で入手し、行動できるような高い意識を持つよう、自覚する必要があります。

気象庁が発表する、「防災気象情報」とは何か、そして、その情報をどう行動に移すべきか、警戒レベルについて解説していきます。

防災気象情報の役割

防災気象情報とは、国や都道府県などが発表するもので、主に2つの役割があります。

1つは、市町村が避難勧告を発令する判断材料として、(行動指南型といいます)もう1つは、住民が主体多岐に避難行動する判断材料として、(状況情報といいます)使われることを目的としています。

特に私たち住民が、自分たちの命を守るために、どういう災害、どういう状況の時に、避難をするべきかという意識を、高く持つための状況情報として、活用していくべきでしょう。

気象災害の危険が認められる場所に、大雨、暴風、高潮などの、激しい現象が加わると、命に危険が及ぶ非常に危険な状況になります。

日ごろから心がけなければいけないことは、自治体が公表している、ハザードマップ、住んでいる地域で過去に発生した、災害の記録を参考に、日ごろから認識をしておくことが大切です。

防災気象情報が発表されても、市町村などからの避難勧告が出されない場合もありますので、住民一人一人の心掛けが必要です。

警戒レベルとは

災害発生の危険度と、その際の住民が取るべき避難行動を、表しているものに、警戒レベルがあります。

詳しく解説していきましょう。

日本では、毎年のように自然災害が発生し、多くの被害が出ています。

平成30年7月豪雨では、200名を超える死者・行方不明者が発生しました。

気象庁から、注意報や警報、市町村から避難勧告や避難指示など、様々な情報が発信されましたが、受け手である私たち住民に正しく理解されていたのかと、様々な課題が上がりました。

このようなことを踏まえ、住民が災害発生の危険度を、直感的に理解し、的確に避難行動ができるように、避難に関する情報や防災気象情報などの、防災情報を5段階の「警戒レベル」を用いて伝えることにしました。

警戒レベルごとの対応

災害発生の恐れがある場合、大きく分けて2タイプの情報が発表されます。

市町村などから出される、「警戒レベル」
国や都道府県から出される、「警戒レベル相当」

「警戒レベル」は、市町村が発令する避難情報などに付される数字で、災害発生の恐れの高まりに応じて、住民が取るべき行動と、その行動を住民に促す情報を関連付けるものです。

一方、「警戒レベル相当」は、国土交通省、気象庁、都道府県などが発表する防災気象情報に付されるもので、住民が主体的に避難行動などを判断するための参考になる状況情報です。

それぞれの警戒レベルと行動について、解説していきましょう。

「警戒レベル1」
災害発生の危険性はまだ低い段階。気象庁から警戒レベル1である、「早期注意情報」が発表された場合には、
最新の防災気象情報などに留意するなど、災害への心構えを高めましょう。

「警戒レベル2」
気象庁から警戒レベル2である、「大雨注意報」「洪水注意報」が発表され、災害発生に対する注意が高まってきた段階。

ハザードマップで、災害の危険性のある区域や避難場所、避難経路、避難のタイミングの再確認など、避難に備えて、自分の避難行動を確認しましょう。

「警戒レベル3」
市町村から警戒レベル3である、「避難準備・高齢者など避難開始情報」が発令された段階。

避難に時間がかかる高齢者や障がい者、避難を支援する方などは、危険な場所から安全な場所へ避難しましょう。

また、土砂災害のある危険性がある区域、急激な水位上昇のお添えがある、河川沿いに住んでいる方も、この段階で避難することが強く望まれます。

「警戒レベル4」

市町村から警戒レベル4である、「避難勧告」「避難指示」が発令された段階。

対象地期の方は全員、速やかに危険な場所から避難しましょう。

災害が発生する恐れが極めて高い状況で、近隣の安全な場所への避難、建物内のより安全な部屋への移動など、緊急避難を行いましょう。

また、避難指示は必ずしも発令されるものではなく、地域の状況に応じて、緊急的に、または重ねて、避難を促す場合に発令されます。

「警戒レベル5」
市町村から警戒レベル5である、「災害発生情報」が発令された段階。

すでに災害が発生している状況なので、命を守る最善の行動をとりましょう。

警戒レベル5になってからでは、安全避難が難しい場合があります。

地域のみんなで、声を掛け合って、また、空振りを恐れずに、レベル3、レベル4の段階で、安全確実に危険な場所から避難を終えましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

改めて、警戒レベルの意味を知ると、テレビやインターネットなどで発表される、国からの情報も、より関心をもって、触れることができるのではないでしょうか。

今後ますます増え続ける災害について、個々の意識を高めていきましょう。

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