日本で発生した主な噴火災害と、エリア別の警戒火山を紹介します!

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日本で発生した主な噴火災害と、エリア別の警戒火山を紹介します! 自然災害

気象庁は、活火山の定義を、1万年以内に噴火した火山、および今も活発な噴気活動をしている火山と定義付けしています。

その中でも近年噴火し、多くの被害をもたらした火山を中心に紹介していきます。

また、その数110もある、日本の活火山をエリア別に紹介します。

地域ごとの特徴などを知っていただくと、より知識が深まると思います。

日本で発生した主な噴火災害

日本列島では、数多くの火山が今も活発に噴火を続けています。

現在は静かな山々ですが、いつ噴火し、自然の驚異を私たちに知らしめるかは誰もわかりません。

日本で発生した主な噴火災害を知ることで、私たちにできる対策を講じていきましょう。

昭和61年伊豆大島噴火

この噴火では、島民の暮らしに影響が及ばないと思われていましたが、割れ目噴火が外輪山でも始まり、一転して全島民に避難命令が出されることになりました。

1986年7月、12年ぶりに火山性微動が開始しました。

11月15日の17時25分頃、南側火口壁より噴火が始まりました。19日には、溶岩が火口から溢れてカルデラ床に流下しましたが、外輪山の外に及ぶ心配はないように思われました。

しかし、21日の16時15分頃、カルデラ床で、割れ目噴火が始まり、17時46分頃には、外輪山外側でも割れ目噴火が始まり、溶岩が斜面を流れ下り始めました。

このような事態を受け、21日夜に、全島民1万人に対して、島外への避難命令が発令され、島民は慌ただしく避難しました。

この避難は、約1カ月間続くことになりました。

平成2年雲仙岳噴火

噴火活動が開始して、地獄跡火口に溶岩ドームの出現が確認された後は、溶岩ドームの成長、火砕流の発生、土石流の発生を繰り返し、5年以上の間、火山活動と住民の避難が続きました。

1990年11月17日、198年ぶりの噴火活動が開始しました。

噴火地点は、地獄後火口と九十九島火口。数日で噴火活動は衰退しましたが、翌1991年2月12日に新たな噴火活動が新火口で開始しました。

やがて、5月20日になると、地獄後火口に溶岩ドームが出現しました。溶岩ドームは成長しながら砕け、24日以降は、火砕流が頻繁に発生するようになりました。

そして、6月3日、それまでで最大規模の火砕流災害が発生し、多くの犠牲者を出す、大惨事となりました。

同日午後4時8分に発生した火砕流は、消防団員、地元住民の他、報道関係者など、43名の死者、行方不明者を出しました。

住家全壊49棟、非住家全壊130棟の被害もあり、これによって、「火砕流」という耳慣れない言葉が、多くの人に知られることにもなりました。

その後も、火砕流や土石流は、多くの建物を破壊するなどの被害を近隣住民にもたらしました。

そんな噴火の記憶も薄れつつあった2005年6月22日、被災地の島原市南上木場で報道陣の撮影機材が発見され、そのビデオ映像と音声が復元され、改めて私たちを震撼させました。

平成12年有珠山噴火

北海道にある日本有数の活火山、有珠山。その有珠山周辺で、2000年3月27日から、地震が徐々に増加しました。

3月30日から31日に山頂部などで、断層や地割れが生じました。そしてついに、3月31日13時7分、西山西麓でマグマ水蒸気爆発が起きました。

火口周辺には噴石が、噴煙は火口直上で数百mにまで上昇し、その後は、北東側へ傾き噴煙高度は3500mまで達して、風下である北東側に大量に降灰しました。

さらに、4月1日11時30分頃、金比羅山から新たな噴火活動が開始、4月中旬になると、その数65の火口が形成されて、複数の火口から、溜まった泥と水蒸気が混ざった熱泥流も流下するようになりました。

しかし、同年夏頃には、活動が徐々に低下し、2001年5月28日、火山噴火予知連絡会が活動の終息を公式に発表しました。

平成12年三宅島噴火

2000年6月26日、三宅島島内で地殻変動を伴う地震活動が開始しました。その後、震源は徐々に三宅島西方沖へ移動し、6月27日午前に三宅島の西方海域で、海底火山に伴う変色水域が確認されました。

この震源は、さらに西方沖へ移動し、7月4日からは雄山山頂直下を震源とする地震活動が開始されました。

そしてついに、7月8日に山頂で噴火しました。しかし、この噴火は、実際は山頂部の陥没によって砂れきが周辺に飛散したものと思われます。

その後も、噴火を繰り返すうちに、約2500年ぶりに山頂にカルデラを形成しました。

その後は、8月18日に最大級の噴火が起こり、山麓まで噴石を降下させました。この時は、無風で噴出物はほぼ垂直に降下し、山麓には噴石が落下して、家屋に被害を与えました。

29日には、30℃程度の低温火砕流が海まで到達し、住宅、道路、その他ライフラインに大きな打撃を与え、島内は麻痺状態に追い込まれました。その結果、9月初めに全島避難が行われました。

さらに8月下旬以降は山頂火口から多量の火山ガス放出活動に移り、最盛期には1日5万トンを越す二酸化硫黄の放出量になりましたが、その後火山活動は低下し、2005年2月には避難指示が4年5カ月ぶりに解除されました。

エリア別の活火山

気象庁では、活火山の定義を約1年円以内に噴火した火山および、活発な噴気活動のある火山と定めています。

この定義に基づいた日本の活火山の数はなんと110もあります。エリア別にどのような特徴があるか紹介します。

北海道エリア

北海道を見てみると、東部、中央部、西部の3つに大きく分けることができます。

主な活火山は、2000年に大噴火した有珠山をはじめとして、2008年に噴火した雌阿寒岳、2004年に噴火した十勝岳、2000年に噴火下北海道駒ヶ岳など、近年噴火した山も少なくありません。

西部は、東北地方からつながる火山列の延長、東部は、千島列島から続く火山列の延長、中央部は、東と西から押されてできたと考えられています。

東北エリア

奥羽山脈を中心に、その西側にいくつかの火山が分布している東北の活火山の特徴は、噴火から、次に噴火までの期間が長いということです。

数年おき、数十年おきに噴火する九州の火山と比べて、近年、地震や弱い噴気といった活動が観測されている岩手山の最も新しい噴火は、1919年です。

それ以前の噴火は、江戸時代の1732年までさかのぼります。

噴火の様式としては、初めに水蒸気爆発が起こってから、山体崩壊へとつながるケースが多いようです。

岩手山では、これまで7回の山体崩壊があったことで知られますが、鳥海山でも、約2600年前に山体崩壊が起こっています。

北関東エリア

東北から伸びてきた火山列は、北関東付近で西に曲がり、赤城山などの火山が並んでいます。

中でも、浅間山、草津白根山は活動が活発で、近年噴火もしています。

浅間山は、約1万年前から浅間山の山頂を形成している前掛火山が活動を開始し、現在でも山頂部の釜山が活動をしています。

爆発型噴火が特徴で、噴火の際は火砕流が発生しやすいです。

草津白根山の噴火は、1902年の弓池付近までを含む山頂火口周辺で発生し、近年の噴火活動は、すべて水蒸気爆発です。

富士山・箱根山

富士山は、小御岳、古富山、新富士の3つから構成される成層火山で、側火山が多く、その数は約100とされます。

この2200年間はすべて側火山や山腹の割れ目から噴火しています。

箱根山は、カルデラの外輪山と中央火口岳群の総称で、約3000年前の神山の北西部で水蒸気爆発に伴う山体崩壊が発生して、以降も火山灰の噴出を伴う水蒸気爆発が何度か発生したと考えられています。

伊豆・小笠原

伊豆・小笠原は、太平洋プレートがフィリピン島ぷれーとに沈み込む場所にできた島々で、活発に活動している火山が多いです。

海底火山の噴火も活発で、硫黄島やその近海では、2012年にも小規模な噴火が発生しました。

中部エリア

飛騨山脈に連なる火山列と、岐阜西部に連なる火山列があり、本州の中央部からは、日本海側にかけて火山が多く見られます。

飛騨山脈は、北は立山剱岳の立山連峰、白馬岳の後立山連峰から南は槍・穂高連峰、最南端にそびえる乗鞍岳に至る山岳地帯を指します。

東西から大きな圧力を受け、褶曲により盛り上がってできた山脈と考えられています。

南西諸島

沖縄を含む南西諸島には、2つの活火山があります。硫黄鳥島と、海の底にある西表島北北東海底火山です。

硫黄鳥島は、安山岩質の2火山が接合した島で、南東側の火山は三重式で、中央火口岳には溶岩ドームがあり、北西側にある島内最高の硫黄岳は砕屑岳があります。

噴火のため全島民が再三離島して、今では無人島になっています。

西表島北北東海底火山では、1924年10月に海底噴火が起きました。1991年には、群発地震も起こっています。

中国・四国エリア

中国・四国地方、また近畿地方を含めても、活火山は2つしか存在しません。

1つは、島根県の三瓶山で、もう1つは山口県にある阿武火山群です。

四国に活火山がない理由は、一つの説には、四国の地下深部では、低温のプレートが低角で沈み込んでいて、マグマが溶ける条件がないというものがありますが、本当のところ、決定的な理由はまだわかっていません。

九州エリア

九州は、北海道と伊豆・小笠原に並んで、活火山が多く、その数は17にもなります。

活動が活発で、噴火警戒レベルが高い火山も多いです。噴火を繰り返す桜島や、2011年に噴火した霧島山は、噴火警戒レベル2に設定されています。

また、大きなカルデラ多いことも特徴の一つです。

代表的な例として、九州のほぼ真ん中にある阿蘇カルデラ、桜島北側の姶良カルデラなどがあり、その周りには火砕流台地があります。

その他にも、池田・山川周辺の海中、薩摩硫黄島周辺の海中などにもカルデラが存在することがわかっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

普段私たちの日常には、活火山の情報は滅多に出てきませんが、このように見てみると、日々いたるところで火山が活動していることが分かり、少々怖い気もします。

だからこそ、どこにどのような活火山があり、今どのような活動状況なのかを知っておくことは大切なのかもしれません。

これを機に、少しでも日本の火山状況に興味を持っていただくと、防災知識も深まるのではないでしょうか。

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