あなたも学生時代に、避難訓練・防災訓練を行いませんでしたか? 火災を想定した訓練では、火災発生のアナウンス後、ハンカチを口にあて、先生の指示に従い、整列して歩きグラウンドや体育館などに避難する、、、集団生活をする学校では、大人数がバラバラに避難すると、生徒同士でぶつっかり怪我をする可能性があるので、かえって危険な可能性がありますので、落ち着いて避難するように訓練します。
また、大規模な地震を想定した訓練では、まず姿勢を低くし机の下に入ることで身を守ります。その後、先生の指示で同じく避難する。普段から訓練することで、誰も怪我をすることなく、落ち着いて避難できるように訓練を行う必要があります。
地震はいつ発生するかわかりませんし、その時どこにいるかもわかりません。発生時は、自分の身を守るために緊急的に安全を確保する行動をとる必要があります。地震が多い日本では、子どもの時から訓練を行うので、慣れた行動ですが、地震があまりおきない海外の地域では認知は低いようです。そうして2008年のアメリカのカリフォルニア州で生まれたのが「シェイクアウト」という地震防災訓練です。
シェイクアウトを皆さんご存知ですか?
シェイクアウトは「地震を吹きとばせ(振り払え)」というニュアンスの造語で、地震発生時の安全確保行動「まず低く、頭を守り、動かない」を身に着けるための世界規模の運動です。
地震発生時は、激しい揺れに襲われ、何か頭上へ落下してくる可能性もあるので、とっさに自分の身を守るためには、少しの時間しかありません。このようないざという時に備えておくために、日頃の訓練が必要と考え提唱された行動です。
Drop「まずは低く」
地震発生にはまず姿勢を低くしましょう。次の行動に移りやすいということもありますし、大きい揺れや何か物につまづいて転ぶ可能性もあります。姿勢を低くしておけば、重心が下がるので転倒しにくくなりますし、転倒時の衝撃を軽減できます。
Cover「頭を守り」
次に屋内にいる時は、固定されたデスクやテーブルの下にもぐり、頭を守りましょう。テーブルなどがない場合はその場にうずくまり、腕やカバンなどで頭を守りましょう。自宅や職場であれば、どこに避難すればいいか、あらかじめ決めておきましょう。屋外の場合は、倒壊や落下の可能性があるの、ビル、大きな木、電柱・電線から離れた場所を探し、そこで頭を守りじっとしましょう。
Hold on「動かない」
揺れがおさまるまでその場で動かずじっとしましょう。不用意に移動して怪我をしたり、避難するため長距離を移動することで怪我をしてしまう場合が多くあります。近くに安全な場所を見つけたらその場に留まりましょう。
地震の揺れ自体で怪我をすることはあまりありませんが、家屋の倒壊や、大型家具の転倒、落下物などで怪我をする場合が多くあります。また、必ずしもこの行動が全てではなく、さらに大規模な地震の場合は、地盤の影響で地割れや液状化現象など発生する可能性もあります。その時の状況に合わせた行動をとる必要があります。
世界に広がるシェイクアウト
当初はカリフォルニア州の一部の地域で、自治体と学校で企画された訓練でしたが、SNSによって情報が拡散され、第1回目の訓練開催時には540万人が参加するまで拡大し、現在では国レベルでの支援のもと、毎年開催されています。
防災訓練としてはこの社行くアウトは世界最大規模になります。アメリカから始まったこの防災訓練は、アメリカ国内はもとより、隣国のカナダを始め、南米、アフリカ、アジアなど全世界に広がり、2017年現在では5250万人を超える方たちが参加しています。
【引用】ShakeOut(海外サイト)→https://www.shakeout.org
日本でのシェイクアウト
日本では2012年3月に東京都千代田区で、学校・民間企業などと連携して約2万5千人が参加し開催されたのが始まりです。2017年には480万人を超える方が参加しており、全国へと拡大しています。自治体で主催している所もあるので、お住いの地域の自治体ホームページも確認してください。
シェイクアウトに参加しましょう
各地域のシェイクアウトに参加したい個人や学校、民間企業の方は、下記URLより詳細を確認してください。下記URLのページが開いたら、ご自身がお住いの地域をクリックしてください。すでに終了している地域もありますので、詳しくは各地域のページをご覧ください。また訓練実施主催者として登録も可能です。
◆シェイクアウトの参加お申込みはこちらのページから
→シェイクアウト日本
まずは、来月11月1日(水)10時から日本全国で行うシェイクアウト訓練がありますので、こちらから参加してみてはいかがでしょうか?
津波防災の日 緊急地震速報シェイクアウト訓練
内閣府、消防庁、気象庁が連携して実施する緊急地震速報訓練が11月1日に行われます。訓練用ではありますが、緊急地震速報を使った実勢的な内容になっていますので、学校や職場で行ってみてはいかがでしょうか?
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