自然災害調査士

屋根は危険な状態にさらされています

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 普段あまり見ることのない屋根ですが、屋根も自然災害による被害が出ているケースが多いです。屋根が被害が受ける主な原因は、『強風・台風などの風』です。そして、最も被害を受けやすい屋根のタイプは瓦屋根です。

屋根の主な被害内容

 屋根の材質によって異なりますが、下記のような被害を受けることがあります。

・症状1. ずれ
・症状2.割れ
・症状3.漆喰の破損
・症状4.飛来物による割れ、欠け、ずれ
・症状6.瓦を押さえている釘の浮き

 このなかでも【症状1.瓦ずれ】は、意外と発生しているのに関わらず気づかれない方を多く見受けられます。本来、瓦は適切に並ぶことで本来の機能を最大限に発揮することが出来るのですが、強風や台風などによって、瓦がずれたり、まくれたりすることがあるのです。その結果、瓦は本来の機能を失ってしまいます。それでは次の項目で、材質ごとに解説していきます。

 瓦は適切に並ぶことで本来の機能を発揮することができます。ですが、台風や竜巻などの強風によりずれることで、その機能を失うこともありますが、雨だけでは被害が生じにくいという特徴があります。局地的大雨や想定外の異常気象などによって、瓦が破損したり流れてしまったなどはまずありません。

 瓦屋根の場合、屋根の頂上である「棟」に、冠瓦とよばれる箇所があります。この箇所を漆喰で固定しているのですが、強風などの自然災害で、漆喰自体にヒビが入ったり、剥がれたりする可能性があります。その他、強風などによる飛来物での瓦割れ、ひび、欠けなどの可能性や、地震や熱膨張などによる釘ずれ・浮きがあります。

すが漏り

 国内の寒冷地ではない地域では時折突発的な大雪で「すが漏り」が発生するケースがあります。屋根に積もった雪が外気によって冷やされて凍ります。その一方で、室内は暖房により気温が上昇することで、その熱が屋根に伝わり積もった雪が溶けます。ですが、軒先では溶けないため、溶けて流れるはずだった水が行き先を失い、ルーフィングに入り込み、雨漏りとなる現象です。化粧スレート系でも同様の「すが漏り」が発生する場合があります。

平型化粧スレート

 カラーベスト、コロニアルなどがスレートの代名詞となっていますが、それらはあくまで商品名で、化粧スレートと同じ分類になります。化粧スレートは、突風、台風、竜巻などにより、高い風圧がかかることにより、欠け、割れ、ヒビ、まくれといった被害を受けます。また、同じく突風により棟包み板に圧力が加わり、釘が緩むことで釘抜けが発生胃することもあります。

 しっかり施工してあれば上記のような被害があまり発生しませんが、長期メンテンナスを怠った場合には、下地材の劣化に伴いまくれなどが発生することがありますので、定期的なメンテナンスをお勧めします。また、スレート材は表面に塗膜が塗られているため、紫外線に長時間さらされると劣化します。やがてスレート内部が露出し、砂状に劣化します。

トタン・ガルバニウム

 金属系の屋根部材の場合、台風や竜巻などの風による影響は構造・材質上、あまり影響を受けません。それは、金属同士が継手により強固に結合されているからです。ですが、強風により下地材の変形が発生した場合は、それに伴い機能障害を起こすこともあります。

 雨風に強い一方、飛来物などにより表面塗装が傷ついたり、剥がれた場合は、その箇所に錆が発生し劣化の原因となります。また、雪が降る地域では、すが漏りが発生する可能性もあります。

 金属系の屋根も被膜が命です。紫外線や雨などにより被膜が劣化した場合は経年劣化です。製品にもよりますが、10〜20年のサイクルでメンテンナスが必要です。

樹脂・塩ビ系

 樹脂・塩ビ系は当初、柔軟性があり壊れにくいと考えられていましたが、長い年月とともに硬化が始まり、壊れやすくなる傾向があります。また、他の屋根材と比べると強度が弱く、台風や竜巻などの突風による破損や、雹によって穴が空くといった被害が発生します。

 雪、風、紫外線の外的要因により、科学的・物理的に弱く、変色・硬化・分解が他の屋根材より早いと言われ、経年劣化と判断されます。

藁葺き、茅葺き

 台風や竜巻などの突風により、部材の一部が飛ばされるという風害が発生しやいのですが、防水能力は高く雨による直接被害はほとんどありません。長期仕様することで屋根の厚みが少なくなり、大雨の被害に繋がる可能性がありますので、定期的に修繕が必要です。ですが修理できる職人が減っているのが現実です。

 材料の茅(かや)は水分が多いので、乾燥させてものを利用します。また、防水性・耐久性を高めるため燻して使用します。耐用年数は10〜15年程度と言われ、都度悪くなった箇所を吹き替えします。

なお、あまりご存じない方も多いのですが、【風による家屋の被害】は、実は火災保険の補償の範囲になります。
ご自宅の屋根が風の被害を受けていないか、ご確認をお勧めします。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*