家屋調査の際に覚えておきたい知識その1(外壁、波板、雨樋)

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家屋の知識

 家屋などの建物は、常に日光、雨、風、温度変化などにさらされています。晒され続けた建物は知らず知らずのうちに、破損している場合があります。また、台風、竜巻、集中豪雨、落雷、大雪など自然災害によって、屋根や壁、雨樋などが破損する場合もあります。それを気づかずに放っておくと、破損箇所が拡大し修理費用が莫大になる可能性もあります。そうならないためにも、自然災害調査士による「家屋調査」を当協会ではお勧めいたします。

 家屋の調査を行う前に、家屋・建築・自然災害などの知識を十分にもって行う必要があります。自然災害調査士は家屋の構造や、自然災害の種類による被害の受けやすい箇所などを把握した上で、家屋調査を行っています。

 自然災害は強風など竜巻、大雨、地震など、種類によって家屋に与える被害が異なります。まずは、自然災害の被害の受けやすい家屋の一部を説明いたします。

モルタル壁とサイディング壁

 壁は直接、日光や雨風を受けています。外壁にも種類があります。主にこちらの3つを知っておくとよいでしょう。

・モルタル塗りのタイプ
・サイディングのタイプ
・木で出来たタイプ(最近は少ないタイプ)

 この中でも、モルタル塗りのタイプはいろいろな形状に対応でき、仕上げもあらゆる塗料の中から選べる自由度があります。場合によっては部分的にタイルや石を貼ることも可能です。

 最近はサイディングを用いた住宅が増えてますが、サイディングはそもそも工場製品であり、豊富な種類の中から選べることは出来ても、いくらレンガ調の柄であっても、所詮は作りものです。

 例えば注文住宅を購入するときなど、モルタル壁かサイディング壁、どちらにするか迷われるかもしれません。『自然災害に対する強さ』という観点で言いますと「モルタル塗りは、地震に圧倒的に弱い」という特徴があります。

 モルタルは基本的に固い部材のため揺れに弱く、変形・ひび・剥離といった被害が地震によって生じます。サッシの隅などはひびが入りやすいのです。

 では、サイディングは万能なのか?というと決してそうではありません。隙間にシーリング材というものを埋めるのですが、これがかなり劣化しやすいのです。10年も経てば、高い確率でひび・剥離が発生します。

 どちらが良いかというと、個人の好き嫌いと言えばそれきりなのですが、デザイン重視の方ならばモルタル塗り、見かけもメンテもある程度気にしなくて良いという方ならサイディング 、、、こんな図式になるようにと思います。

波板

 カーポートやベランダ、物置の上に設置する、プラスチック製の波板です。非常に軽く安価で扱いやすい素材ではありますが、強風や雹などで破損する可能性もあります。波板には様々な材質が使われています。

①塩ビ製波板

 ホームセンターなどで販売されている、最も汎用のタイプです。安価・軽量・施工がしやすいという利点がありますが、実は紫外線に弱い一面もありますす。直射日光が当たった部分は変色をすることがあります。

②ポリカーボネート波板

 プラスチック材料の中でも、エンジニアリングプラスチックと分類された高性能な材料が5つあり、そのひとつです。 強度が高く、紫外線にも強く、衝撃にも強いという、かなり優れた材料です。寿命は一般的に10年以上と言われています。欠点があるとすれば、値段が高いことくらいです。

 他にも、カラートタン波板、ガルバリウム波板など様々な種類がありますが、主要なものとして上記、塩ビ製波板・ポリカーボネート製波板の2つになります。

屋根材の一つスレートの呼び名について

 屋根の材料として、瓦よりも安価かつ軽量なので、汎用品として広く用いられている『スレート』ですが、『カラーベスト』、『コロニアル』などとも呼ばれています。 実はこの『カラーベスト』、『コロニアル』は一般名称ではなく、商品名です。

 ともに旧クボタ(株)の商品名であり、厳密に言うと、旧クボタ製品の平板化粧スレートの総称を『カラーベスト』と言っていました。その『カラーベスト』の製品群の品揃えのひとつとして、『コロニアル』があるという位置づけです。少し複雑です。

 ちなみに、旧クボタ(株)は、2010年に松下電工外装(株)と事業統合し、 現在はケイミュー株式会社というメーカー名になっています。現在『コロニアル』は、このケイミュー株式会社の商標登録製品になってます。

雨樋(あまどい)

 屋根の下についている雨とい。実はまっすぐなように見えて、勾配がついています。そもそも雨といの役割とは、『屋根から流れてきた雨水を集めて、排水管に流す』 ことです。標準的な勾配として用いられている設計上の数値は「1/300」です。

 例えば、8mの雨といの場合ですと、高さの差が24mmになるように勾配を付けないといけない、ということになります。目視ではなかなか判断つきにくいぐらいのわずかな勾配です。

 但し実際、施工上ではここまで厳密になされてないこともあります。現場の判断で設計値より大きめの勾配をつけるケースもあります。大きく勾配がついていても、雨とい自体がまっすぐであった場合は自然災害によるものではありませんので、注意が必要です。

 まずは、自然災害の被害を受けやすい、外壁、波板、雨樋の3つを説明させていただきました。被害の受けやすい箇所は他にもありますので、別の記事で説明させていただきます。

 

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