災害救助犬とは?災害救助における日本の現実と課題を紹介します!

災害救助犬とは?災害救助における日本の現実と課題を紹介します!自然災害

阪神・淡路大震災の発生以前、先進国で災害救助犬が数頭しかいないのは、日本だけだったようです。

そのような現状において、行政機関が民間と協力して対応しなければいけない必要性を受け、1995年日本初のレスキューチームとして、「日本レスキュー協会」が発足しました。

普段あまり耳にしない災害救助犬について、現状とこれからの課題について、少しご紹介できればと思います。

災害救助犬とは

災害救助犬とは、ひとことで言うと、災害で行方不明になっている被災者を、優れた嗅覚で操作するために、特別に訓練された犬のことを言います。

よく映画などで、泥棒や犯人を捕まえるために、警察犬を使うシーンがあると思いますが、それの災害対応バージョンというイメージです。

実際には、地震や土砂災害などで、被災者が建物や土の下敷きになってしまった時、被災者を捜査するときに災害救助犬は大活躍します。

現在、日本の災害救助犬は、41の団体が存在すると言われます。

しかしその始まりは、1990年に社団法人ジャパンケネルクラブが、事業計画を開始したことがから始まります。

そして、NPO法人全国災害救助犬協会が、1991年救助犬育成を目的とする、日本初の救助犬協会となりました。

2007年、全国災害救助犬協会で中心的な会員が新たに設立した、NPO法人災害救助犬ネットワークは、2009年には全国組織として、23都道府県、会員100名、災害救助犬の認定は50頭を超えています。

各団体の救助犬に関する理解や、認定基準にばらつきがあるものの、ほとんどが都道府県レベルで独自に活動している協会が多いようです。

そのため、災害現場で迅速かつ確実に対応するためにも、国際救助犬連盟や世界畜犬連盟といった、国際基準と同等レベルの国内統一基準の策定を求める声が上がっており、一部ではすでに話し合いや、研究会などが始まっているようです。

警察犬との違い

災害救助犬と警察犬は、似ているようですが、実は、違う点がたくさんあります。

警察犬は特定の人の原臭が必要なのに対し、海外救助犬は、生存、非生存に関わらず不特定の不明者を捜査対象とします。

生存者を捜査する場合は、呼気を中心とした人間に共通の臭気を追い求め、その結果、特定の状況下にある人間を感知すると、訓練されたアラート行動を示します。

災害救助犬は、そんなの通り、災害時における被災者、その名の通り、山林で行方不明者を捜査することを想定して、訓練されている。

事件直後に、周辺に隠れている犯人であれば、 原臭がなくとも、突き止めることが可能といわれています。

以下、警察犬と災害救助犬違いです。

警察犬
・足跡などの固定臭をたどる
・足跡臭がないと辿る
・川を渡れば足跡は途切れる
・特定臭のみを辿っていく
・持ち物などの原臭が必要

災害救助犬
・空気中に漂う浮遊臭を追う
・ラフト、体臭、呼気で辿る
・風下であれば辿れる
・人を限定せずに探せる
・特定、原臭は必要ない

災害救助犬の課題

冒頭にも少しお伝えしましたが、災害救助犬の認定基準の統一化が、これからの災害救助犬の課題といえます。

その具体的な例としては、民間の諸団体が連携協力して、ネットワーク化を図ろうという動きです。

これまでそれぞれが、ばらばらの基準で救助犬の認定を受けていたため、国際救助犬連盟(IRO)に準じて統一化し、出動資格認定試験の日本版を作ろうという動きもあるようです。

まとめ

災害救助犬は、実際に育てるのに時間がかかり、技術的にもなかなか難しいうえ、実際に現場に出動して役に立つ犬は、国内に30から40頭ほどしかいません。

また、災害救助犬を育成しても、大規模な災害が起きるのは、国内ではせいぜい3年に1度ほどで、毎年あるわけではありません。

それを考えると、費用対効果の問題が大きい問題もあります。

そう考えるときに、災害救助犬を国を超えた災害救助犬として、活用するという視点も必要ではないでしょうか。

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