気象庁から発表される「注意報」の種類を確認しましょう

自然災害

気候は毎日変化します。晴れの穏やかな天気だったり、雨が降ったり、風が強いたりと様々です。

中には、人間にとってあまり良くない天候もあります。大雨は河川の氾濫や洪水、大雪は家屋倒壊や交通機関のマヒ、強風では物が吹き飛んだり、霧では視界が悪く、乾燥は山火事などが発生しやすくなったりと、災害が発生する可能性もあります。

その災害発生の可能性がある場合、気象庁より発表されるのが、『注意報』と『警報』です。

それが発表される理由と状況を正しく知ることで、あなた自身やご家族、身の回りの人たちの身を守ることにもなります。

まずは注意報だけの気象情報を理解しましょう

 
「大雨」や「洪水」は、『警報』も『注意報』も存在しますが、他に『注意報』だけの気象情報も多数あります。

注意報とは、災害が発生するおそれのあるときに注意を呼びかけて行う予報のことです。

まずは、この注意報のみの気象情報を確認してみましょう。

強風注意報

強風により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。

海外沿いの地域にお住いの方は分かると思いますが、結構頻繁に発生してますね。この規模が大きくなったものが『暴風警報』です。

風雪注意報

雪を伴う強風により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。

『強風注意報』『大雪注意報』との違いは、「雪を伴うことによる視程障害(見通しが利かなくなる)による災害」のおそれについても注意を呼びかけているところです。

濃霧注意報

文字通り、濃い霧により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。

雷注意報

落雷により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。『雷警報』というものは存在しません。

乾燥注意報

空気の乾燥により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。火災の危険が大きい気象条件を予想した場合に発表されます。

なだれ注意報

文字通り、『なだれ』により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。『なだれ警報』というものは存在しません。

着氷注意報

著しい着氷により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。通信線や送電線、船体などへの被害が起こるおそれのあるときに発表されます。

着雪注意報

著しい着雪により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。通信線や送電線、船体などへの被害が起こるおそれのあるときに発表されます。

霜注意報

霜により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。早霜や晩霜により農作物への被害が起こるおそれのあるときに発表されます。

低温注意報

低温により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。低温のために農作物などに著しい被害が発生したり、冬季の水道管凍結や破裂による著しい被害の起こるおそれがあるときに発表されます。

災害の防止・軽減のため、気象警報・注意報や気象情報などの防災気象情報を発表していますので、警報だけでなく注意報についても普段から気にかけておくことが肝要といえます。

災害に結びつくような激しい現象が予想される数日前から「気象情報」を発表し、その後の危険度の高まりに応じて注意報、警報、特別警報を段階的に発表されています。

気象庁のページです。上記の注意報が各地で発令されているのが一目見て分かるようになっていますので、こちらも併せてご覧ください。
気象庁の気象警報・注意報

気象警報・注意報の発表基準

気象庁では、警報・注意報の基準は、市町村ごとに過去の災害を調査し、重大な災害の発生するおそれのある値を警報の基準に、災害の発生するおそれのある値を注意報の基準に設定しています。

例えば、暴風警報の基準は「風速がこの値以上に到達すると重大な災害が発生するおそれがある」という値を設定しています。

また、特別警報の基準は、数十年に一度という極めて希で異常な現象を対象として設定しています。

そして、特別警報、警報、注意報は、基準に到達する現象(特別警報級、警報級、注意報級の現象)が予想されるときに発表されます。

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